あきらかにネズミじゃない。もっと大きな足音で、力強く、
それもめちゃめちゃ激しい。複数?リレー?右から左に、
5、1chばりの迫力で天井を駆け抜ける。
天袋のふすまがガタガタ揺れていて、今にもふすまが開きそうっ。
お〜ぅ!ノー!
自分に何が出来る分けじゃないけど、天井を見上げて、部屋から、台所、
廊下に、トイレと、足音に合わせて動く。手にはなんとなく武器の掃除機。
大家さんに、天井を点検して欲しいといくら頼んでも、
『水道屋さんに頼んでみようかしら』と、のらりくらり。
水道屋さんは名前のごとく、水道屋さんなんだよっ、
水道屋さんに何が出来るんだよっ、と心で地団駄を踏んで、
『駆除会社じゃないと分からないと思いますよ〜』とやさしく教えてあげる。
大家さんは御高齢もいいところで、ほとんど話が通じない。
ああ、この物件が格安だった訳だよ。
住めば住む程、都になるはずが、住めば住む程、格安の意味がわかってくる家って。
この古さに情緒を感じたんですけどねぇ。
なんか郷愁。

問題の天井。鴨居には、自分の好きな絵本

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